2012-08-17 18:35:34

聖母の被昇天:教皇、カステルガンドルフォでミサ


聖母の被昇天の大祝日を迎えた15日、教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォでミサを捧げられた。

この日の早朝、教皇は離宮前の広場に面したヴィラノヴァの聖トマス教会に徒歩で向かわれながら、集った信者たちに祝福をおくられた。

「聖母の被昇天」は、神の恵みによってその存在の最初の瞬間から原罪をまぬがれたマリアが、地上の生活を終えた後、原罪の結果たる死の腐敗をまぬがれ、肉体も霊魂も天にあげられたことを記念する。

聖母の被昇天は古くから教会の教父たちによって認められ、教会の伝統として知られてきたが、教皇ピオ12世によって、1950年、これが教義として宣言されたと、教皇はミサの説教で説明された。

マリアが天にあげられるという栄光を授けられた理由、それは 「信じた方は、なんと幸いでしょう」(ルカ 1,45)というエリザベトの言葉、そしてマリア自身の心からほとばしる、生ける神、人間の歴史の中で働かれる神への信仰と愛の賛歌「マグニフィカト」の中に見出すことができる、と教皇は指摘。神の御言葉への忠実を生き、守り抜いたマリアの生涯の観想へと招かれた。

聖母の被昇天は、「神の中に人間のための場所がある」「神ご自身が人間の家である」と同時に、「人間の中にも神の場所がある」ことを教え、わたしたちの中の神のその存在は、悲しみや困難にある時も世界を照らしてくれると教皇は話された。

「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように」と神に心を開いたマリアのように、わたしたちも神に心を開くようにと呼びかけながら、教皇は、神に自分を開くことでわたしたちは何も失わず、その反対に私たちの人生は豊かになると強調された。








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