2012-08-03 18:05:20

比叡山宗教サミットに教皇のメッセージ


教皇ベネディクト16世は、京都・比叡山で開かれた宗教サミットにメッセージをおくられた。

比叡山宗教サミットは、1987年に最初の集いが開催されてから今年で25年を迎える。

教皇から半田孝淳天台座主に宛てたメッセージは、バチカン代表として同サミットに出席した教皇庁諸宗教対話評議会・前局長ルイジ・チェラータ大司教によって紹介された。

この中で教皇は、25周年を記念する同サミットの参加者に、1986年にヨハネ・パウロ2世が催したアッシジでの諸宗教代表者による歴史的集いの精神のもとに、心からの挨拶を述べられた。

教皇は、宗教指導者が平和のために果たすべき役割の非常な重要さを強調。関係者の努力により、比叡山サミットが異なる宗教間の対話に貢献する毎年恒例の重要な行事となったことに喜びを表された。

今サミットと、この中で企画された「被災者に宗教者はいかに向き合ってきたか」をテーマとするシンポジウムが、大きな連帯と相互援助を促進することを確信していると教皇は記された。

苦しむ人々に与えられる愛は、世を愛されるがゆえにその御一人子イエス・キリストを遣わされた神の慈しみの反映であるという、キリスト教的考え方を教皇は提示。

昨年東日本を襲った地震・津波、そしてこれらの災害が日本全体にもたらしたつらい影響に心を向けられた教皇は、これらすべての苦しむ人々に希望と支え、助言と慰めを与えることにおいて宗教指導者の有効な役割を知るのは、励みになることであると述べている。

この悲劇的な出来事において、信仰の異なる人々が善のために互いに協力し合えることを知ることにもなったと述べた教皇は、サミットの参加者に親善と友好のしるしとして、神の豊かな祝福を祈られた。








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