2012-07-23 18:48:24

教皇「ロンドン五輪が兄弟愛と平和を推進するように」


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで22日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

巡礼者への挨拶で教皇は、間もなく開催される第30回オリンピック競技大会(ロンドンオリンピック)に向けてメッセージをおくられた。

世界で最も大きいスポーツ・イベントとして、たいへん多くの国々が参加するオリンピックは、その意味でも象徴的な価値を持っており、カトリック教会もそれを特別な好意と関心をもって見守っていると教皇は述べられた。そして、ロンドン五輪が世界の様々な民族間の兄弟愛の真の体験となることを願われた。

また、教皇は大会関係者、選手、観客に挨拶をおくると共に、オリンピック期間の休戦の精神において、この国際的スポーツ大会から生まれた善意が実をもたらし、平和と和解を世界に推進することができるようにと祈られ、ロンドン五輪に参加するすべての人々を祝福された。

この日、教皇は米国コロラド州デンバーで起きた銃乱射事件の犠牲者、さらにタンザニアのザンジバル島沖でのフェリー沈没の犠牲者と遺族のために祈られた。

集いの説教で教皇は、人類の牧者である神に思いを向けさせるエピソードとして、この日のミサで朗読されたマルコ福音書(6,30-34)を取り上げ、大勢の群集を見て、飼い主のいない羊のような有様に深い憐れみの眼差しを注ぐイエスの、イスラエルの家の迷える羊たちの牧者としての姿を見つめられた。








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