2012-07-19 18:41:54

駐シリア教皇大使「暴力終結のため国際社会の一致した支援を」


シリアで内戦状態が続く中、18日、ダマスカスの治安施設への爆弾攻撃でラジハ国防相らが殺害されるなど、交戦は首都と郊外にも広がり、情勢はいっそう緊迫している。

駐シリア教皇大使・マリオ・ゼナーリ大司教は、ダマスカスからバチカン放送局の電話インタビューに答え、暴力終結に向けて国際社会の一致した協力を訴えた。

教皇大使によれば、この日(19日)午前3時、非常に大きい爆発音で目を覚ましたが、中心部から離れた距離から聞こえてくる重火器や機関銃の音は午前9時まで続いた。

大使館に来た人は、来る途中、街の道路に避難民をいっぱいに乗せた軽トラックの列ができているのを見たと、大使に話したという。これらの人々は特に攻撃にあった地区の住民で、公園や緑地帯など、より安全な場所を求めて逃げざるを得ないという。

ダマスカス市民の生活状況はこのところ非常に悪化していると言うゼナーリ大使は、シリアがこの恐ろしい暴力の連鎖から抜け出せるよう、世界の国々が一致団結し、速やかに正しい解決を見出すことを期待すると述べた。

「わたしたちが毎日この目で見てわかっていることは、暴力はまた新たな暴力を呼ぶということなのです」と話し、大使は「シリアが恐ろしい方向に落ちていくことがないよう、国際社会は今すぐこれをくい止めてほしい」と呼びかけた。








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