2012-07-09 18:47:56

教皇、ネミの神言会宣教センターへ、第2バチカン公会議時代に滞在


教皇ベネディクト16世は、9日午前、ローマ郊外ネミの神言修道会宣教センターを訪問された。

ネミは、教皇離宮のあるカステルガンドルフォと同じ、カステリロマーニ丘陵地帯に位置する、ネミ湖を見下ろす小さな町。

ネミの神言修道会宣教センター(チェントロ・アド・ジェンテス)は、第2バチカン公会議の際、その作業の場として一端を担った。1965年3月29日から4月3日にかけて、4人の司教と5人の神学者と共に、ヨセフ・ラッツィンガー神父(現在のベネディクト16世)は、ここで公文書「教会の宣教活動に関する教令(アド・ジェンテス)」の草稿を作成した。

第2バチカン公会議開幕50年が今年記念されるにあたり、教皇は47年前に非常に重要な時を過ごしたこの場所を再び訪れることを望まれた。

神言会はこのほど同センターで総会を開催し、総長選挙が行われたばかりとあり、教皇は新旧2人の総長と会議参加会員150人に迎えられた。

教皇は、喧騒に包まれたローマの町と、深い緑と静粛に満ちたネミとの、両極の間で過ごした公会議時代を語り、若い神学者時代に公会議に参加できたことを貴重な恵みとして思い起こされた。

宣教の本質のすべては、神の御言葉の光を世にもたらさなければならないという、唯一の活力に集約されるものと述べた教皇は、「この宣教のダイナミズムは、福音の喜びがあってのみ生きるものである」と話された。

教皇は同修道会の日頃の宣教活動に感謝と励ましを述べ、カステルガンドルフォの離宮に戻られた。








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