2012-06-21 15:25:55

「信仰年」今年10月から、開催についての概要発表


今年10月に開幕する「信仰年」の概要が、21日、新福音化推進評議会議長、リノ・フィジケッラ大司教より発表された。

同議長はこの発表にあたり、教皇ベネディクト16世が「信仰年」開催を宣言した使徒的書簡「ポルタ・フィデイ(信仰の門)」を引用。

「教皇登位の最初から、信仰の歩みを見つめなおすことで、キリストとの出会いの喜びと熱意を再発見することの必要を説いてきた」ベネディクト16世が、第2バチカン公会議開幕(1962年)から50周年、「カトリック教会のカテキズム」発行(1992年)から20年にあたるこの年に「信仰年」の開催を望まれた経緯を示しながら、この特別年の目標、と内容を以下のように説明した。

「信仰年」は、特に、日頃の労苦の中で確信と勇気をもって主イエスに信頼し続ける多くの信者の信仰を支えることを目的としている。

また、「信仰年」は、あらゆる権威から個人の独立を求める一種の世俗主義によって人々が「神が存在しないかのように生きる」信仰の危機の時代にあって、神への郷愁をもって生活し、神との新しい出会いを望む人々のためのものである。

教皇は「信仰年」において教会が取り組むべき目標として、「この年がすべての信徒に、新たな確信と信頼、希望のもとに信仰を完全に『宣言』し、典礼を通して信仰を熱心に『祝い』、同時にそれを生活の中で『証し』するよう促すこと」を掲げておられる。

この高い目標は、新しい福音宣教を活性化させるための純粋な宣教精神を再発見させるべく、何よりもまず、すべての信者の毎日の生活、キリスト教共同体の通常の司牧の中に取り入れるべきものである。

こうした観点から、典礼秘跡省は、「新しい福音宣教のための」特別ミサの式文を承認した。同時に、教理省は今年1月に公布した「司牧的覚書」を通して、司教協議会・教区・小教区・組織・運動の各レベルのための具体的な取り組みを提案している。加えて、新福音化推進評議会は、この特別年における全教会を対象とした行事の提案や企画を任されている。

「信仰年」のために公式「ロゴ」や「賛歌」が準備された他、インターネットの公式サイトwww.annusfidei.vaを開設した。

さらに、「司牧のしおり:信仰年を生きる」が、いくつかの言語で、9月に発行される予定である。

2012年10月11日から、2013年11月24日まで開催される「信仰年」の、全教会を対象とした教皇による行事は以下のとおり。

・10月11日(木)第2バチカン公会議開幕50周年を記念するこの日、バチカンの聖ペトロ広場で「信仰年」開幕ミサがとり行われる。

・10月21日(日)信仰のための殉教者7人の列聖式

・2013年1月25日(月)サン・パウロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂で、エキュメニカルな祈りの集い

・2月2日(土)奉献生活者のための日

・3月24日(日)受難の主日、世界青年の日を準備する若者たちの日

・4月28日(日)堅信の秘跡を受けた青少年のための日。教皇は何人かの若者に堅信の秘跡を授けられる。

・5月5日(日)信心会の活動など、民間信心をテーマとする日

・5月18日(土)聖霊降臨の前日、すべての教会運動のための日

・6月2日(日)キリストの聖体を祝うこの日、世界中の教区の司教座聖堂および可能な教会で聖体礼拝が同時に行なわれる。

・6月16日(日)いのちの福音をテーマとする日。人間の命・尊厳を守り、推進する教会の使命を考える

・7月7日(日)神学生、奉献生活者会の志願者の日

・7月23日(火)~28日(日)リオデジャネイロで「世界青年の日大会(ワールドユースデー)」

・9月29日(日)カテキスタの日、教理教育の重要さを確認し、「カトリック教会のカテキズム」発行20周年を祝う

・10月13日(日)聖母マリアをテーマとする日

・11月24日(日)「信仰年」閉幕ミサ

この他に、使徒聖ペトロをテーマとした展覧会や、コンサートなどが予定されている。








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