2012-06-19 17:55:46

「新しい福音宣教」めぐるシノドス、討議要綱発表


今年10月バチカンで開催の「新しい福音宣教」をテーマにした世界代表司教会議(シノドス)・第13回通常総会の「討議要綱」が、19日、発表された。

福音に深く根差し、時代に適応した新しい福音宣教に対する考察を深め、それを推進することを目的とした同シノドスは、2012年10月7日から同28日まで開かれる。

これは、第2バチカン公会議開幕から50周年、「カトリック教会のカテキズム」発行から20周年を機に、教皇ベネディクト16世が「信仰の年」(2012年10月11日~2013年11月24日)と共に開催を望まれたもの。

同会議に先立ち、このたび発表された討議要項は、シノドス委員会事務局長ニコラ・エテロビッチ大司教の「序文」に始まり、「導入」、「第1章:イエス・キリスト、人間のための神の福音」、「第2章:新しい福音宣教の時」、「3章:信仰を伝える」、「第4章:司牧活動の再活性化」、「終章」まで、全40節から構成される。

導入部では、教皇がこのシノドスを招集された背景として、現代社会における人々の信仰離れの現実に目を向け、この状況への対応を急務として示している。

第1章は、福音宣教の中心にあるもの、すなわち、イエス・キリストと人間との出会いの重要性を再発見するように招いている。

第2章は、現代における世界の変化を、文化・社会・経済・政治・科学技術・コミュニケーション・宗教の7つの角度から見つめ、教会が刷新された方法と自らの経験をもってこれらの状況に対応することの必要と、そのために力を入れるべき点を具体的に示唆している。

第3章は、信仰を伝えることはすべてのキリスト者と教会の使命と強調。信仰を妨げる原因となるキリスト教生活の内部の問題や、外部世界の問題に言及しつつ、信仰の基礎となる典礼、秘跡、教育、家庭等の大切さを挙げていく。

第4部は、司牧活動をいきいきとさせるための実際的なヒントを各秘跡や、教会活動、人間的育成の中に見出すよう勧めている。

そして、終章では、救いを熱望する人々に希望を与える福音、その福音に深く根差す文化の推進を目指し、勇気をもって世界に福音を告げるよう呼びかけている。








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