2012-04-05 17:28:45

聖木曜日:聖香油のミサ、教皇「キリストに従うことが、教会の真の刷新につながる」


典礼暦で「聖木曜日」を迎えた5日朝、教皇ベネディクト16世はバチカンで「聖香油のミサ」をとり行われた。

復活祭直前の「聖週間」中の木曜日を「聖木曜日」といい、午前中「聖香油のミサ」が行われる。午後からは「主の晩餐のミサ」と共に、「聖なる過ぎ越しの3日間」に入り、教会の典礼はその頂点を迎える。

聖香油のミサは、各教区の司教座聖堂において司教と司祭によって共同で司式される。この中で、司祭たちは司祭叙階の日の約束の更新を行う。

また、司教による聖油の祝別では、洗礼志願者用聖油、病者用聖油、堅信などに用いる聖香油の3種の聖油が祝別される。

この日、聖ペトロ聖堂は、教皇と共にミサを捧げるために集ったローマ教区の司祭たちの白い祭服であふれた。

ミサの説教で教皇は、キリストに従うことで、わたしたちは本当に教会を刷新することができると強調。

司祭たちに対し、「司祭とは自己実現を捨て、主と一致するように招かれている」存在であることを改めて思い起こさせた。

また、「これほど知的な現代社会において、宗教への無知が広がっている」ことを憂慮された教皇は、神を愛し、信仰を生きるには、神に正しく耳を傾け、理性と心が御言葉にじかに触れる必要があると指摘。

そのためにも、これから記念される「信仰の年」を、熱意と喜びをもって福音のメッセージを告げる機会としていくよう、信者たちを励まされた。

この日の夕方、教皇は「主の晩餐のミサ」を捧げるため、ローマ教区の司教座大聖堂であるラテランの聖ヨハネ大聖堂に赴かれる。








All the contents on this site are copyrighted ©.