2012-04-04 17:28:44

メキシコ・キューバ訪問を振り返る、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで4日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中の講話で、教皇は先月23日から29日まで行われたメキシコとキューバへの司牧訪問について報告された。

教皇は今回の訪問を、ここ数年間に記念されているメキシコや他のラテンアメリカ諸国の独立200年およびメキシコと教皇庁の外交関係樹立20周年、そしてキューバのコブレの慈悲の聖母発見400周年を機会としたものであったと、振り返られた。

そして、この訪問を通して、ラテンアメリカ諸国の人々との精神的な出会いを持つと同時に、希望と具体的な取り組みのうちにより良い未来に向けて一致して歩むよう皆に呼びかけることを望んだと、教皇は話された。

メキシコ・キューバ訪問で得た多くの司牧的実りを喜ばれた教皇は、両国の国民が教会的な交わりのうちに、福音的勇気をもって、平和と兄弟愛あふれる未来の構築に努力することを祈られた。

また、翌日の午後から典礼暦は「主の晩餐」のミサと共に「聖なる過ぎ越しの3日間」に入ることに教皇は言及。一年の典礼暦年の頂点であり、キリスト教信仰の中心をなす神秘、すなわちキリストの受難と死と復活を記念するこの聖なる3日間の典礼に積極的に参加するよう呼びかけられた。

「地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー」を記念したこの日、教皇は地雷の犠牲者とその家族に思いを向けられ、恐ろしい地雷から人類が解放されるように働くすべての人々に励ましをおくられた。

この謁見における教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

先日実現したメキシコとキューバへの司牧訪問は、正義と調和に基づいた社会建設のために、これら両国およびラテン・アメリカ諸国のすべての人々を、信仰と希望において力づけることが目的でした。
  
メキシコのレオンにおける儀式では、人々の信心と霊的な喜びがあふれていました。わたしはメキシコの人々に、彼らの深いキリスト教的信仰から力を汲み取り、暴力撲滅とより良い未来の建設に努力するよう励ましました。

キューバでは、教会が公の場で福音を証しし、国民の願望である、刷新され、和解した、自由な社会の実現を支えることができるようにと、改めて願いました。

サンティアゴ・デ・クーバから、わたしはコブレの慈悲の聖母聖堂まで巡礼しました。続いて訪れたハバナでは、人々が信仰に立ち返り、神の愛に心を開くと共に、キリストにおいて啓示された人間の尊厳と自由についての真理を尊重するよう祈りました。

キリストの死から復活への過ぎ越しを記念する聖なる3日間に、キリストの十字架上で啓示された神の和解の愛にわたしたちが心を開くことができますように。

そして、この愛によってわたしたちの生活を変容させ、復活の神秘を喜びをもって祝うことができますように。








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