2012-04-03 17:26:01

キューバ政府、今年の聖金曜日を休日に決定、ハバナ大司教のメッセージ放映も


キューバ政府は、今年の聖金曜日、4月6日を休日とすると発表した。

教皇ベネディクト16世は、先日のキューバ訪問で、ラウル・カストロ国家評議会議長と会見した際に、キリストの受難を記念する「聖金曜日」がキューバで祭日として認められることを希望されていた。

このたびの決定は、今年度の聖金曜日に関する処置であるが、今後、国家の最高決定機関において以降の聖金曜日の扱いが話し合われると見られる。

ラテンアメリカの多くの国では、クリスマスと共に、復活祭の日曜日に先立つ聖金曜日も、国民休日とされている。

キューバでは革命後、クリスマスと聖金曜日は国民の休日からはずされた。しかし、1998年、前教皇・福者ヨハネ・パウロ2世がローマ教皇として初めてキューバを訪問した際、同国の暦にクリスマスが再び祭日として戻ることを政府に願い、その結果、降誕祭は国民休日として再び記念されるようになったという経緯がある。

ベネディクト16世は降誕祭と同様、聖金曜日がキューバの暦に再び祭日として復活することを願われている。

バチカン報道局長フェデリコ・ロンバルディ神父は声明の中で、キューバ政府の今回の決定を前向きなものとして歓迎し、人々が復活祭をめぐる宗教行事に喜びをもって参加すると共に、教皇訪問後もキューバの教会とすべての人々の希望が実り続けることを望むと述べた。

キューバでは、今年の聖金曜日は休日であることに加え、国営テレビでハバナ大司教ハイメ・オルテガ枢機卿の聖金曜日のメッセージが放映されることも明らかになった。聖金曜日のメッセージの放送は40年以上行われなかったという。これらのニュースはキューバのカトリック教会に大きな喜びをもたらした。








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