2012-03-29 13:59:06

教皇、ハバナを後に「キューバが正義と自由のもとに、すべての人々の家であるように」


キューバを訪問していた教皇ベネディクト16世は、現地時間の28日夕、ハバナを後にされ、イタリア時間翌29日午前ローマに到着、バチカン宮殿に戻られた。

ハバナのホセ・マルティ国際空港で、教皇はラウル・カストロ国家評議会議長と共に送別式に臨まれた。雨にもかかわらず、ハバナのバチカン大使館から空港に至るまで、教皇を見送るために市民たちが長い列を作った。

教皇はキューバ訪問の実現を神に感謝されると共に、国民が示した親愛と歓迎に心からの礼を述べられた。

教皇はイエス・キリストの証し人としてのこの訪問を思い起こしながら、キリストがもたらされた場所で失望は希望に、不安は寛大な愛に変わり、そこには驚くべき恵みをもって新たな地平が開かれると話された。

そして、これらの日々に主が照らした光が消えることなく、皆の調和を強め、キューバの人々の心により大きな実りを与え、その高貴な精神価値のもとに刷新された和解のある社会を築くことができるようにと願われた。

教皇は人々のこの熱い願いが基本的な自由の制限のために妨げられ、また無関心や物資の不足によって彼らが疎外されることがないようにと述べ、国外からの経済制裁がキューバ国民に与える苦しみに言及された。

キューバが正義と自由、平和的な兄弟愛のもとに、すべての人々の家であるようにと祈られた教皇は、同国民をコブレの慈悲の聖母の保護に託し、国の未来のために祝福をおくられた。

こうして、23日から7日間にわたる教皇のメキシコ・キューバ司牧訪問が終了した。








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