2012-03-29 11:20:55

キューバ訪問:教皇、フィデル・カストロ前議長とお会いに


教皇ベネディクト16世は、28日、訪問先のキューバの首都ハバナで、フィデル・カストロ前国家評議会議長と会見された。

ハバナ市内の革命広場でのミサの後、教皇はバチカン大使館を訪れたカストロ前議長とお会いになり、およそ30分間の対談を行った。

フィデル・カストロ前議長は、在職時代の1996年にバチカンで、そして1998年にキューバ本土で、前教皇福者ヨハネ・パウロ2世と会見している。

ベネディクト16世とカストロ前議長は親しく言葉を交わし、教皇がキューバを訪れた喜びと、人々の温かい歓迎について述べると、前議長は教皇の訪問のすべての行程をテレビで見たと語った。

教皇ベネディクト16世は今年の4月16日で85歳の誕生日を迎え、一方、カストロ前議長は8月13日に86歳になるが、互いの年齢にも話が及ぶと、教皇は「わたしは高齢ですが、まだ仕事を果たせます」と話された。

カストロ前議長は、キューバのために大きな貢献をしたマザー・テレザと、前教皇ヨハネ・パウロ2世の列福を大変望んでいたと述べたほか、教会の典礼の変遷や、教皇の役割などについて質問。

教皇はこれに対し、司牧訪問や、人々との出会い、普遍の教会への奉仕などについて話しながら答えられた。

前議長が現代が人類にとって困難な時代であると述べると、教皇は神の不在や、重要な基本である信仰と理性の関係について話された。

最後に、前議長はこの会談のテーマをより深く考察するために何冊かの本を送って欲しいと希望し、教皇はどの本を送るべきかを考えましょうと答えた。

フィデル・カストロ前議長は、教皇に家族を紹介した。








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