2012-03-24 16:11:57

教皇、メキシコ到着、グアナファト空港で歓迎式


教皇ベネディクト16世のメキシコ訪問が、市民の大きな歓迎の中で始まった。

23日朝、ローマからメキシコとキューバへの司牧訪問に出発された教皇ベネディクト16世は、メキシコ時間同日16時過ぎ、グアナファト国際空港に到着された。

教皇はフェリペ・カルデロン大統領はじめ政府要人、現地の教会関係者に迎えられ、空港での歓迎式に臨んだ。

ベネディクト16世は到着の挨拶で、前教皇福者ヨハネ・パウロ2世がメキシコの地理的中心に位置するこの地方への訪問を1979年の最初の海外司牧訪問の時から望んでいたが、それはかなわず、この地方の人々に飛行中の上空からメッセージと祝福をおくったことを思い起こされた。

教皇は今回ご自分のメキシコ訪問の実現を機会に念願の地を訪れることができた喜びを人々と分かち合われた。

ここ数年、メキシコをはじめ中南米の多くの国々が独立200年を祝っていることに触れた教皇は、ローマの聖ペトロ大聖堂でも昨年12月、ラテンアメリカとカリブ海諸国の独立200年を記念したミサが捧げられ、これらの国々と国民をグアダルーペの聖母の保護に託したことを紹介。

信仰・希望・愛の巡礼者としてこの地を訪れたと述べた教皇は、この出会いを通して皆のキリストへの信仰を強め、御言葉と秘跡、日々の行いをもってその信仰をより生き生きとしたものとするよう励ましたいと、抱負を示された。

信仰と希望は人々を変え、困難な現実を乗り越える力を与えると教皇は説き、メキシコとこの大陸が神への深い信頼に基づく希望に支えられ、それを精神と行動に反映させながら、より良い世界の構築のために一致して歩んでいくことを願われた。

ローマ教皇がメキシコを訪れるのはヨハネ・パウロ2世の2002年の5度目の訪問以来10年ぶり、さらにこの地方の訪問は初めてということもあり、市民の歓迎は大変な熱気に包まれた。

空港から教皇の宿泊先となるレオン市内のミラフローレス神学院までの34kmの道のりには推定70万人といわれる人の波が途切れることなく続いた。

レオン市内はバチカンの国旗色の黄色と白であふれ、「あなたはメキシコの兄弟です」「両腕を広げて歓迎します」などの横断幕やプラカードを掲げた人々、いたるところで奏でられるマリアッチと呼ばれる伝統的な楽団の調べが、祝祭的な雰囲気と共に人々の喜びを伝えていた。








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