2012-03-20 19:04:22

水資源の大切さに言及、教皇、日曜の集いで


教皇ベネディクト16世は、バチカンで18日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えられた。

集いの中で、翌19日の聖ヨセフの祝日に触れた教皇は、ご自分の洗礼名の祝い日に対する人々の祈りに心からの感謝を述べられた。これと同時に、今週金曜日から行なわれるメキシコとキューバへの司牧訪問が実り多いものとなるように祈って欲しいと皆に願われた。

また、教皇はフランス・マルセイユで17日閉会した「第6回世界水フォーラム」と、今月22日に記念される国連の「世界水の日」に言及。すべての人々が安全で平等な方法によって水を得ることができるようになり、いのちと栄養摂取の権利、地上の資源の責任と連帯ある使用が推進されることを祈られた。

この日の説教で、四旬節とはイエスと共に荒れ野を横切りながら、神の声に特に注意深く耳を傾け、私たちの内にある誘惑と対峙すべき時と教皇は述べ、この荒れ野の彼方に立つ十字架を見つめるようにと招かれた。

教皇はこの日のミサで朗読された「モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられなければならない。それは、信じる者は皆、人の子によって永遠の命を得るためである」(ヨハネ3,14-15)というイエスの言葉を観想。

出エジプトの時、多くのユダヤ人が荒れ野で蛇にかまれて命を落としたが、モーセが主の命に従って青銅の蛇を作って掲げると、蛇にかまれた人もそれを見上げることで命を得たという民数記(21,4-9)のエピソードを示した教皇は、イエスもまた、罪のために死の危険を負った人々がイエスへの信仰をもってそれを見上げることで救われるように、十字架上に自らを掲げられることになったと話された。

神は私たちの救いのために御一人子を差し出すまでに私たちを愛されたのであるから、私たちもまたそれに応える大きな責任があると教皇は述べ、それぞれが罪を告白することで、十字架上ですでに与えられた神の赦しが、各自の心と生活の中で大きな効果を果たすようにと、ゆるしの秘跡の重要性を強調された。








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