2012-02-15 18:34:26

イエスの十字架上の3つの言葉を観想、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで15日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は先週にひき続き、祈りをめぐる考察として、イエスの死に際した祈りを、今回は聖ルカの福音書から解説された。

この中で教皇は、特に福音書記者ルカが伝える、イエスの十字架上での最後の3つの言葉について観想された。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

キリスト教的祈りに関するカテケーシスを続けながら、今日はもう一度、十字架上でのイエスの祈りについて考察しましょう。

福音記者聖ルカは、十字架上における主の「最後の3つの言葉」を伝えています。

主は祈ります。「父よ、彼らをお赦しください。彼らは自分たちがしていることがわかっていないからです」(ルカ23,34)。 イエスは自らの迫害者たちのために祈ります。そして、罪深い人類に対する彼の赦しの愛の深さを示します。

善い盗賊に言われた主の言葉、「今日あなたはわたしとともに天国にいるだろう」(ルカ 23,43)によって、主は罪を痛悔する人々、主に信頼するすべての人々に確かな希望を与えてくれます。

主の最後の叫び、「父よ、わたしの霊をみ手に委ねます」(ルカ23,46)は、イエスの御父のみ旨への全幅の信頼を表しています。

イエスは十字架上から、敵を赦し愛すること、彼らの回心のために祈ること、そしてわたしたちを御父の御手の中に信頼しつつ託すことを教えています。

わたしたちがたとえこの世の苦しみの最中にあっても、御父のみ手は、天国にわたしたちを迎え入れてくれるその日まで、わたしたちをしっかりと支え続けてくれることでしょう。








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