2011-12-16 18:05:19

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2011.12.14)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん、

キリスト教的祈りについてのカテケシスを続けながら、今日はイエス自身の祈りについて、癒しの奇跡に際してのその祈りについて一緒に考察してみたいと思います。
耳の聞こえない人の治癒とラザロの復活のエピソードは、人間の苦しみを前にしたイエスの祈りがいかなるものであるかをわたしたちに示してくれます。イエスの祈りはイエスが苦しむ人々とどれほど深く一致しているか、またそれだけではなくイエスと神なる御父との特別な関係をも啓示しています。耳の聞こえない人の奇跡的治癒の場合、イエスの同情は祈りを深い嘆息に導いています。
またラザロの場合にはイエスは、その姉妹のマルタとマリアの悲嘆に心を動かされ、友なるラザロのお墓の前で涙を流しています。イエスはラザロの死の悲劇を御父のみ旨の光の下に見ると同時に、自分の使命にも目を向けています。
イエスの祈りの模範はわたしたちに、わたしたちは祈るときにいつも御父のみ旨にいつも深く信頼すべきことまた全てのことを神なる御父の愛の神秘的なご計画の光の下に見るよう努力すべきことを教えています。
わたしたちは何か願い事をするとき、あらゆる祈りに賛美と感謝も含めることを忘れてはいけません。なぜなら神がわたしたちに下さることの出来る最大の贈り物は神との友情であるとわたしたちは知っているからです。
わたしたちの祈りもわたしたちの心を困難の中にある多くの兄弟姉妹たちに寛大に開き、さらに、この世にあってわたしたちに救いをもたらす神に多くの人々を向けることが出来るのです。








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