2011-11-24 18:45:22

ベナン司牧訪問を振り返る、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、23日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中の講話で教皇は、先日行われたアフリカ・ベナン司牧訪問の報告を行われた。

教皇は今月18日から20日までの3日間、ベナン南部のコトヌーとウィダを訪れた。

今回の訪問の目的は、ベナン福音宣教が開始されてから150年を祝うこと、および2009年10月にバチカンで開催された第2回アフリカのための特別シノドス(代表司教会議)の実りを受けて起草した「アフリカ・シノドス後の使徒的勧告」を現地司教らに託すことであったと教皇は説明。

また教皇は、この滞在でベナン出身で同国とアフリカで広く尊敬されている故ベルナルディン・ガンティン枢機卿(1922-2008)の墓所を訪ね、祈ることを望んだと述べた。

教皇は宣教150周年を祝うベナンで、感動的な信仰の体験を共にし、イエス・キリストとの出会いを新たにすることができたことを喜ばれた。

先のシノドスでも強調されたように、アフリカのキリスト教共同体は今、信仰を新たにしながら、和解・正義・平和に奉仕するように招かれていると述べた教皇は、この和解がまず自分自身の内部に行われることで神の慈しみの喜びを伝える道具となり、その精神的豊かさ、和解の精神をもって、社会や、政治・経済に希望を与えることができるようにと願われた。

ベナンで行われた政治家・外交官・諸宗教代表者の出会いにおいても、教皇は、ここ数ヶ月に多くのアフリカ人の心を動かしている自由と正義への熱望に言及しつつ、アフリカ大陸の歩みを勇気付ける希望をテーマに講演し、特に異なる民族・宗教間の対話と協調を基礎とした社会の構築の必要性を説いたと述べた。

キリスト者はその本質として「希望の人」であり、自分たちの兄弟姉妹について無関心ではありえないということ、この真理をコトヌーで行われたミサで示したと教皇は振り返ると共に、このミサ中、司教らに手渡された「アフリカ・シノドス後の使徒的勧告」が、第三千年期を旅する同大陸の教会の福音的使命に有効に活かされることを期待された。

そして、この機会にアフリカのすべての信者が、交わりと、平和、連帯の構築者、神の救いのご計画の実現の協力者となるようにアピールしたと話された。

教皇は、ベナンで小教区と共に、神の愛の宣教者会の運営する児童福祉センターを訪問したことにも言及。この出会いがアフリカの未来を担う新しい世代の歓喜と活気に触れ、恵まれない子どもたちに対する愛と連帯がキリストの力と愛情を現存のものとする様子を見る機会になったと振り返られた。

このベナン司牧訪問がアフリカ大陸における新しい福音宣教への意欲を掻き立てることを希望されつつ、教皇は訪問中に出会ったすべての人々とアフリカの教会全体を聖母マリアの保護に託して祈られた。








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