2011-11-21 17:29:23

ベナン:コトヌーで教皇ミサ、アフリカ・シノドス後の使徒的勧告を司教らに託す


教皇ベネディクト16世は、ベナン司牧訪問の最終日、20日、コトヌーでミサを捧げられ、この中で「アフリカ・シノドス後の使徒的勧告」を司教らに手渡された。

教皇のベナン滞在は、現地のカトリック信者たちにとって3日間の「信仰の祝祭」となったが、それはこの日の教皇ミサをもって最高潮に達した。

ミサが行われたコトヌーの「友情の競技場」には約3万人、大型モニターを設けた周辺会場にはおよそ5万人の信者が集い、人々の色とりどりの衣装、歌やダンスのリズムが会場全体を歓喜で包んだ。

教皇はミサの説教で、ベナンへの福音宣教150年が今年記念されることにお祝いを述べると共に、この機会に2009年10月に行われたアフリカ特別シノドス後の指針として教皇が記した「使徒的勧告」を同大陸すべての司教に託すことの喜びを表された。

カトリック教会の典礼暦で「王であるキリスト」を祝ったこの日、「皆さんが受け取った信仰を熱く証ししてください」と教皇は呼びかけ、アフリカ全体がキリストの招きに応えるようにと、人々を新たな福音宣教へと駆り立てられた。

すべての人類のために十字架上で死に、復活されたキリストは、飢え渇いた人、異邦人、病者、囚人の顔をとりながら、最も小さい人々のしもべとなられた、と述べながら、教皇は、権力や成功、お金という価値観に慣れた人々が到底受け入れることのできないこの謙遜の中にこそ、キリストの栄光があると強調。

キリストは死に打ち勝ち、その復活と共に、多くの怖れで私たちを縛り自由と喜びに生きることを妨げていた古い世界を断ち切り、私たちを新しい世界に導いてくださったと教皇は説き、キリストによって古い世界から解放され、正義と真理、神と人々との和解を可能にする内的自由と平和に満ちた新しい世界に入ろうと、信者たちを励まされた。

「勇気を出してください。私はいつも祈りと共に皆さんの近くにいます。勇気を持ちましょう。キリストは小さき人々の姿をとられ、皆さんの苦しみを分かち合い、皆さんを兄弟姉妹とし、皆さんをすべての悪と苦しみから解放したいと望まれています」と述べた教皇は、「試練に会いながらも平和と正義を求めるアフリカの、地の塩、光となってください」と招き、すべての信者たちに祝福を与えられた。

こうして3日間にわたるベナン司牧訪問の日程を終えられた教皇は、コトヌー国際空港での送別式を経て、同日夜バチカンに戻られた。








All the contents on this site are copyrighted ©.