2011-11-03 18:55:42

教皇、G20首脳会議にメッセージ、一般謁見


教皇ベネディクト16世は、2日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この席で教皇は、フランス・カンヌで開催の主要20カ国・地域(G20)首脳会議の参加各国政府に向けて、世界経済に関わる主要問題を検討するこの会合が、世界の人間的・総合的な真の発展を妨げている様々な困難を克服する助けとなるようにと、メッセージをおくられた。

カトリック教会の暦で「死者の日」を記念したこの日、教皇はキリスト教的立場から死について観想。

私たちの社会において死はほとんど禁じられたテーマであるにもかかわらず、なぜ人は死について考え続けるのか、なぜ人は死を恐れるのかと教皇は問いながら、自分の知らない世界への不安、人生で実現・経験したものが突然無の中に消されてしまうことへの拒否など、人間が死をどう捉えているかを見つめられた。

教皇は、死の中に大きな希望を認める者だけが、希望から発する生を生きることができると強調。

永遠を求め、死でさえ乗り越える愛を信じ、生の最も深い意味を神の中に見出してこそ、人は自己の存在に納得することができると説かれた。

永遠のいのちを信じることが、キリスト者にこの地上の世界をより深く愛し、未来とゆるぎない希望のために働く勇気を与えると述べた教皇は、この大きなキリスト教的希望を生き、それを世界に証しするよう、信者たちを励まされた。








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