2011-10-19 13:42:12

教皇、インドのシロ・マラバル典礼共同体に励まし


教皇ベネディクト16世は、バチカンで17日、インドのカトリック・シロ・マラバル典礼の代表者らとお会いになった。

シロ・マラバル典礼は、ラテン典礼、シロ・マランカル典礼と共に、インドのカトリック教会を構成する3つの典礼の一つ。その起源は古く、使徒聖トマスのアジア宣教に遡るといわれる。今日、インド南西ケララ州を中心に、およそ300万人の信徒を擁する。

今年4月に逝去したヴァーキー・ヴィサヤティル枢機卿の後任として、インドのカトリック・シロ・マラバル典礼教会の主席大司教に選出・承認されて間もないジョージ・アランチェリー大司教を団長とする使節を、教皇は温かく迎えられた。

教皇は、インドのカトリック・シロ・マラバル典礼の共同体が、その教育・福祉事業などを通して地域社会で尊重されていることを評価された。

一方で、インドのキリスト教徒たちの信仰生活が、異なる共同体間の不信や、暴力による迫害によって複雑かつ困難なものとなっている状況に、教皇はすべての宗教の善意の人々と協力し、地域の平和と調和を守ることを急務として示された。

また、教皇はインドにおいて司祭や修道者への召命が多く生まれていることを喜ばれながら、これらの人々の育成に力を入れることを課題として挙げられた。

そして、インドのシロ・マラバル典礼教会に、他の典礼のカトリック司教や司牧者らとの協力を強めるよう勧められた教皇は、関係者に祝福と励ましを与えられた。








All the contents on this site are copyrighted ©.