2011-10-07 16:10:15

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2011.10.5)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

キリスト教的祈りについてのカテケーシスを続けながら、今日は詩編第23番について考察しましょう。

「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない」(詩編23,1)
この牧者のイメージをもって、詩編は祈りにおいて本質的である、愛なる神への全幅の信頼を語ります。

詩編作者は、羊たちをあらゆる危険から守り、緑の牧場に伴う善き牧者として神を表現することから始めています。
「憩いの水のほとりに伴い、魂を生き返らせてくださる」 (同 2-3)

そして、 場面は牧者のテントの描写に移ります。主は彼を客人として迎え、食事と油とぶどう酒でもてなします。
「わたしを苦しめる者を前にしても、あなたはわたしに食卓を整えてくださる。わたしの頭に香油を注ぎ、わたしの杯をあふれさせてくださる」(同 5)

神の保護は生涯にわたり詩編作家を守り、導きます。 イスラエルの牧者としての神の力強いイメージは、選ばれた民の宗教的歴史、出エジプトから約束の地への帰還に至るまで伴います。

この詩編の最終的表現とその完成は、イエスの到来によって実現されます。イエスこそ真の善き牧者であり、その羊のために生命を捧げ、私たち皆のために 、天における決定的なメシア的晩餐の前味として、ご自分の身体と御血の食卓を整えてくださるのです。








All the contents on this site are copyrighted ©.