2011-08-21 19:07:11

教皇「全世界にキリストの愛を告げよう」世界青年の日マドリッド大会閉会ミサ、次回2013年はリオデジャネイロで


教皇ベネディクト16世は、21日、第26回世界青年の日マドリッド大会の閉会ミサをとり行われた。

前夜祭と同じく、教皇ミサはクアトロ・ヴィエントス空港で行われた。ミサには前日の200万人に、さらに多くの人々が加わり、入りきれなかった人々は、スクリーンの設置された会場に集まった。また、このミサにはスペイン国王夫妻も参列した。

到着された教皇は、色とりどりの旗やTシャツ、日焼けした笑顔がどこまでも広がる会場を特別車「パパモービル」でめぐり、祝福を繰り返された。

ミサの初めに教皇は、強い風雨の下に行われた前夜祭の後、会場に泊まり朝を迎えた若者たちを心配され、「親愛なる若者たち、皆さんとお会いするまで、皆さんのことを考えていました。厳しい天候にもかかわらず、少しは眠ることができたでしょうか」と問われ、
「神はあらゆることから善を引き出します。主は私たちを見捨てることがないという信頼のもと、情熱にあふれ信仰を固く保ちながら、このミサを祝いましょう」と呼びかけられた。

ミサの説教で教皇は、「信仰は人間の努力や理性によるものでなく、神の賜物であり、その始まりは神ご自身の働きかけにある」と強調。信仰はキリストのいくつかの特徴を知ることではなく、キリストとの個人的な関係を築き、知性や意志、感情など自分のすべてをもって神の働きかけに従うことを要求するものと話された。

また、「教会とは単なる人間の組織ではなく、固く神に結ばれた組織である」こと、キリストが教会をご自身のものと述べているように、キリストから教会を切り離すことはできないと指摘された。

さらに、「イエスに信仰のうちに従うとは、教会との交わりにおいて、イエスと共に歩むこと」とも、教皇は述べ、一人でイエスに従うことはできず、自分よがりの方法や個人主義的誘惑に陥るならば、間違ったイメージに惑わされて、イエス・キリストに出会えない危険があると、注意を促された。

教皇は、イエスとの友情に励まされて、一人ひとりが異なる環境、時には拒絶や無関心に出会うかもしれない環境の中で、勇気をもって信仰を証しして欲しいと願われた。

「キリストを自分のためだけに保っていてはいけません。世界は皆さんの信仰の証しを必要とし、神を必要としています」と述べた教皇は、世界の様々な場所で、キリストの弟子、宣教者としての素晴らしい役割を担うよう、すべての若者に励ましを与えられた。

ミサの後のアンジェラスの祈りで、参加者たちの帰りを待っている友達たちの存在に触れた教皇は、彼らはこの機会を通して「皆さんがどのように変わったか」を知りたく思うでしょうと述べ、これらの友達、特に困難な状況にある人々、そして家族や教会共同体の人々に私の愛情を伝えてくださいと、頼まれた。

最後に教皇は、次回2013年の世界青年の日大会の開催地は、ブラジルのリオデジャネイロであると発表。

沸きあがる拍手と歓声の中、スペインの若者たちからブラジルの代表者らに、WYDの十字架が手渡された。

夕方、教皇はマドリッドの見本市会場で世界青年の日大会のボランティアたちに心からの感謝を述べた後、バラハス国際空港での送別式に臨まれた。

こうしてマドリッド司牧訪問を終えられた教皇は、同日夜、カステルガンドルフォの離宮に戻られた。








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