2011-08-02 18:16:10

教皇「主の憐れみの証し人となろう」アフリカの飢饉に再び言及


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで31日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

説教で教皇は、この日のミサで朗読された、イエスの「パンを増やす奇跡」のエピソード(マタイ14,13-21)を取り上げられた。

イエスが神の力に信頼し、わずかなパンを兄弟愛をもって分けるために裂くと、そのパンは皆を満腹させたばかりでなく、その残りは12の籠にいっぱいになった、というこの奇跡の本質を教皇は説明。

そして、「イエスは、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂き、弟子たちに渡され、弟子たちはそれを群集に与えた」(マタイ14,19)という、聖体の秘跡を思わせる行為を観想された。

当初、群衆を解散させ、自分たちで食べ物を買いに行かせようとした弟子たちに対し、「あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい」(マタイ14,16)とイエスが言ったことに注目しながら、教皇は、こうしてイエスは未来の使徒職を制定し、すべての人がいのちの御言葉と聖体に養われるよう準備したと話された。

主の人々に対する憐れみを豊かに語るこのエピソードを前に、教皇は現在「アフリカの角」地帯で深刻な食糧不足に苦しんでいる人々に思いを向けられた。

キリストは人々の物的必要を知ることはもとより、物質以上の何かを与えようとしておられると教皇は指摘しつつ、キリストのパンの中にあるのは神の愛であり、神との出会いを通して、私たちは神ご自身に養われ、まさに「天のパン」をいただくのであると説かれた。

イエスは聖体を通して、すべての兄弟姉妹に対する神の憐れみの証人となるよう私たちを招いておられると述べた教皇は、「隣人への思いやりと兄弟的な分かち合いに私たちの心を開こう」と、信者たちに呼びかけられた。








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