2011-07-26 18:26:02

「憎しみの道を断とう」教皇、ノルウェー連続テロ犠牲者を思い起こす


教皇ベネディクト16世は、24日、滞在先のカステルガンドルフォで、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

この席で教皇は、先日ノルウェーで起きた連続テロに深い悲しみを表され、犠牲者、負傷者、またこれらの人々の家族のために祈るよう、信者たちを招かれた。そして、憎しみの道を永遠に断ち、悪の論理に決してとらわれることがないようにと、呼びかけを新たにされた。

説教で教皇は、この日のミサの第一朗読箇所、旧約聖書・列王記のソロモンのエピソード(列王記上3・5, 7-12)を取り上げられた。

父ダビデの王位を若くして継いだソロモンは、ギブオンの聖なる高台で荘厳ないけにえを捧げた。その夜、主はソロモンの夢枕に立ち、「願うものを与えよう」と言われた。それに対しソロモンは、「あなたの民を正しく裁き、善と悪を見分けることができるように、あなたの僕に従順な心をお与えください」と願った。

教皇は「従順な心」とは、聞き分けることのできる良心、真理の声に気づき、善悪を判断できる心のことであると説明。

道徳的良心は真理の声を聞き、その教えに心を開けることを前提とすると述べながら、これは政治的責任を担う人々はもとより、すべての人々に必要な要素であると指摘された。

私たちの人生と社会生活の質は、一人ひとりのまっすぐな意識と、善悪の区別、それを辛抱強く適用する力にかかっており、これらがあってこそ正義と平和に貢献することができると教皇は話された。








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