2011-06-27 19:03:10

一致を作り出す聖体の力を強調、教皇、日曜の集い


教皇ベネディクト16世は、バチカンで26日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

説教で教皇は、この日にイタリアはじめ多くの国で祝われた「キリストの聖体(コルプス・ドミニ)」をテーマに話され、キリストが最後の晩餐で制定し、教会の最も大切な宝を構成する聖体の秘跡の重要性を示された。

聖体は教会の神秘体の隅々に命を与える脈打つ心臓であり、聖体無しでは教会は存在できないと述べた教皇は、人間共同体に神秘的な一致を作り出し、神と世を結びつける聖体の力を強調。

特に、個人主義的な文化が広がる現代、聖体は信者たちに一致と、奉仕、分かち合いといった福音の論理の種をまき続けると共に、偽の自由が生む虚無感に対し、真理と共通善を追求するための知性と意志を与えてくれると話された。

教皇は、「聖体を生きた女性」である聖母マリアに倣い、私たちも聖体を完全に生きることで、神と隣人に心を開き、愛の力で悪を善に変え、一致と交わり、兄弟愛を推進することができるようにと願われた。

この集いで教皇は、前日ハンブルグで列福された、ヨハンネス・プラセク、エドアルド・ミュラー、ヘルマン・ランジェの3神父(1943年、ナチスに殺害され殉教)と、この日ミラノで列福された3人、セラフィーノ・モラッツォーネ神父(18,19世紀の主任司祭で、「イタリアのビアンネ神父」といわれた)、クレメンテ・ビスマーラ神父(ミラノ外国宣教会、1923年から1988年の長い年月をビルマでの宣教に捧げた)、エンリケッタ・アルフィエーリ修道女(20世紀前半、ミラノの刑務所サン・ビットーレの「天使」と呼ばれた)らを、思い起こされ、福音の輝ける証し人として賞賛された。








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