2011-06-24 19:02:50

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2011.6.22)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

キリスト教の祈りを考察しながら、旧約聖書中に数多くある祈りの手本となる例に、私たちは目を向けて来ました。

今回は、聖書の中の偉大な祈りの本、「詩編」について考察しましょう。

神からの霊感によって書かれた詩編は、どのように神に語りかけたらよいかを私たちに教えてくれます。そこには、人間が人生の中で経験するあらゆる事柄が、神ご自身が私たちに与えてくれた言葉をもって表現されています。

詩編には様々な文学様式が混在しています。しかし、大きく言って、これらは2種類の祈りの形に分けられます。一つは謙遜に満ちた懇願の祈り、そしてもう一つは人間の脆さを理解される愛の神に向けられた賛美の祈りです。

ヘブライ語で「詩編」は「テヘリン」、もしくは「賛美の歌」と呼ばれます。 確かに「賛美の祈り」は、苦しみ・試練の時に、いつも私たちのすぐそばにいてくださる神に対する私たち自身の最高の答えとなります。

詩編の多くは、塗油を受けた救い主の前表、イスラエルの王ダヴィデの作とされています。イエス・キリストとその過ぎ越しの秘儀の中に、「詩編」はその最も深い意味と予言の成就を見出します。キリストご自身、詩編の言葉で祈っていました。

神から霊感を受けた詩編の賛美の歌を歌いながら、主と共に、主において、天の御父に祈ることを教えて下さるよう願いましょう。








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