2011-06-08 18:18:59

クロアチア司牧訪問を報告、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、8日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中の講話で、教皇は先日4日と5日に行われたクロアチア司牧訪問について報告された。

この訪問のテーマ「キリストにおいて共に」は、キリストの名の下にすべての人が一致する経験、教会の一員であることの経験を表しているが、クロアチアの教会が「第一回全国カトリック家庭の日」を記念した今回は特に、キリストにおける家族の一致を考えさせるものであったと、教皇は説明された。

そして、5日(日)「クロアチア・カトリック家庭の日」を記念しザグレブ競馬場で行われたミサで、第2バチカン公会議が「家庭教会」と呼ぶキリスト者の家族の信仰を、教皇自ら励ましたことは、訪問中、大変重要なことであったと振り返られた。

今日、ヨーロッパの伝統的キリスト教国において、キリスト者は結婚に基づく家庭の価値を守り推進する大きな責任を帯びていると教皇は強調。

現代、別居や離婚が増えるその一方で、キリストの恵みのうちに結婚し、どのような状況においても愛し合い助け合う夫婦の忠実は、キリストの愛を証しすると同時に、子どもたちに忠実で忍耐強く寛大な神の愛を学ばせるものであると説かれた。

また、4日(土)にザグレブ市内の広場で行われた若者たちとの前夜の祈りの集いでは、教皇は自分の人生とその意味、善や自由、神について考える若い信仰の力を感じたと話された。

この集いで教皇は、イエスが弟子たちに向けた「何を求めているのか」(ヨハネ1,38)という問いを若者たちに繰り返すと共に、私たちが神を探す前に、神ご自身がまず私たちを探してくださり、神から最初に私たちを愛してくださるという信仰の喜びを彼らに伝えたと述べられた。

さらに教皇は、ザグレブ司教座大聖堂での教会関係者との夕べの祈りにおいても、教会共同体の「家族」としての本質を味わうことができたと喜ばれた。

このほか、国立劇場で行われた各界代表者との出会い等を振り返りながら、教皇はこの訪問の実現に尽力したすべての関係者、また訪問を祈りで支えてくれた人々に感謝を表されつつ、クロアチア国民に心からの祝福をおくられた。








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