2011-06-06 16:32:02

クロアチア:「カトリック家庭の日」教皇による記念ミサ


教皇ベネディクト16世は、5日、司牧訪問中のクロアチアでミサを捧げられた。

この日、クロアチアのカトリック教会は第1回目となる「全国カトリック家庭の日」を迎えた。

これを記念してザグレブの競馬場で教皇が司式したミサには、クロアチアの全教区からおよそ40万人の信者が参加、会場は祝祭的な喜びであふれた。

ミサの説教で教皇は、信仰教育と教会の形成の基礎であるカトリック家庭を保護することの重要性を説かれた。

現代社会はこれまで以上に模範的なキリスト教家庭の存在を必要としているにも関わらず、クロアチアやヨーロッパ諸国では世俗主義の拡大と共に、真理の追求や責任を伴わない自由を求め、家庭を解体する傾向が進んでいると警告を発せられた。

教皇は、こうした風潮の中でキリスト教家庭は、受胎から自然な死に至るまでの人間の命のかけがえのない大切さ、結婚に基づく家庭の形成、子どもの教育における責任といった価値を、目に見える形で証ししていかなければならないと強調された。

同日午後、教皇はザグレブ司教座大聖堂でクロアチアの教会関係者と共に夕べの祈りを唱えられ、福者アロイジオ・ヴィクトル・ステピナッツ枢機卿(1898-1960)の墓前で祈られた。

こうして、2日間のクロアチア訪問を終えられた教皇は、同日夜ローマに戻られた。








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