2011-06-04 18:54:36

教皇、クロアチアを司牧訪問、ザグレブで歓迎式


教皇ベネディクト16世は、4日、クロアチアへの司牧訪問に出発、ザグレブ空港における歓迎式で挨拶を述べられた。

教皇のクロアチア訪問は、同国のカトリック教会が主催する「家庭の日」の行事に参加することを主な目的とするもの。訪問のテーマは「キリストにおいて共に」。

教皇は4日と5日の2日間に渡り首都ザグレブに滞在、この間、宗教行事として「若者たちとの前夜の祈りの集い」「第1回クロアチア・カトリック家庭の日記念ミサ」「教会関係者との夕べの祈り」を予定しているほか、政府要人との会見、同国の各界代表者との出会いを持たれる。

クロアチア語で行われた到着の挨拶で、教皇は、前任者、福者ヨハネ・パウロ2世の3回にわたる同国訪問を思い起こされると共に、クロアチアと教皇庁の13世紀以上にわたる誠実な友好関係に言及。

時に困難や苦しみに満ちた歴史の中で強められていったこの絆は、クロアチア国民の福音と教会に対する愛を証しするものであったと述べられた。

社会の変遷に伴う不安定感や、義務という視点を持たず、私的な目標のみを追求する個人主義の拡大する今日、社会生活の根源にある基本的道徳価値をはっきりと証しし、推進することが必要となっていると指摘された教皇は、クロアチアがこれからもその豊かな精神・文化遺産をもって、ヨーロッパ全体に貢献していくことを望まれた。

教皇はまた、このたび記念される「第1回クロアチア・カトリック家庭の日」が、家庭生活や共通善の価値を再発見させ、人々の一致を強め、分かち合いと連帯の社会を築く助けとなるようにと希望された。

歓迎式典終了後、ザグレブ市内に入られた教皇は、イボ・ヨシポビッチ大統領を官邸に表敬訪問し、続いてバチカン大使館でヤドランカ・コソル首相および政府関係者と会見された。








All the contents on this site are copyrighted ©.