2011-05-25 17:57:06

 水曜教皇一般謁見
「祈りは辛抱強い戦い」


5月25日水曜日、まるで真夏のような暑い天気に見舞われたバチカンの聖ペトロ広場は、この日も朝早くから教皇との出会いを楽しみにやって来たさまざまな国々からの多くの巡礼者たちで埋め尽くされた。

教皇は定刻どおり会場に姿を現し、この日のカテケシス(教会の教えの解説)から謁見は始まった。

教皇のカテケシスは前回に引き続きキリスト教的祈りについてで、この日は旧約聖書の創世記から太祖ヤコブと神とのヤッボクの渡し場での格闘の出来ごとから、祈りについて教皇は解説された。

夜中にヨッボクの渡し場でヤコブは神秘的な人物と出会い闇の中で夜通し戦うことになる。腰骨を傷つきながらも戦い続けたヤコブは最後にはその不思議な人物から新しい名前と祝福とを獲得する。結果的にはヤコブは神ご自身と戦ったということになるのだが、多くのキリスト教の教父たちはこの出来事を
闇のような状態にあっても信頼を失わず根気よく神に恵みと祝福を乞いつづけるキリスト教的祈りのシンボルとして理解していたのだと教皇は解説された。

この解説ははじめイタリア語で行われ、引き続きその要約がフランス語、英語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語などでも行われた。最後に「主の祈り」を全員でラテン語で歌い、教皇祝福をもってこの日の教皇一般謁見は終了した。








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