2011-04-30 16:48:01

ヨハネ・パウロ2世列福:回想と祈りの前夜祭、ローマで


前教皇ヨハネ・パウロ2世の列福式を翌日に待つ、30日夜、ローマのチルコ・マッシモで祈りの集いが行われる。

この前夜祭は、新福者の豊かな人間性とその在位期間に教会に与えた大きな影響を振り返り、列福の恵みを神に感謝し祈るという、目的を持つもの。

会場となるチルコ・マッシモは、古代ローマ時代、大競技場があった場所で、現在はその形をとどめた緑地帯となっている。

集いの前半のテーマは「回想」。ヨハネ・パウロ2世の言葉やエピソードを映像と証言を交えて回想しながら、その偉大な霊性を今日を生きる信者たちの遺産として示す。

ヨハネ・パウロ2世の間近で働いた前広報局長ホアキン・ナヴァロ・ヴァロス氏、元教皇個人秘書スタニスラウ・ジヴィッチ枢機卿ほか、前教皇の取次ぎによってパーキンソン病から完全に回復したマリ・シモン・ピエール修道女の証言などが紹介される。

前夜祭の後半のテーマは「祈り」。ローマ教区教皇代理司教アゴスティーノ・ヴァッリーニ枢機卿が、ヨハネ・パウロ2世の霊性や司牧の特徴を説明。続いて、ロザリオの光の玄義が唱えられる。「光の玄義」は、ヨハネ・パウロ2世によってロザリオの祈りの中に新たに取り入れられた。

ロザリオの祈りは、ポーランドのクラクフ、タンザニアのブガンド、レバノンのハリッサ、メキシコのグアダルーペ、ポルトガルのファティマの5ヶ所の聖母巡礼聖堂との中継で行われる。この中で「青少年」「家庭」「福音宣教」「人々の希望と平和」「教会」という、前教皇と強く結ばれたテーマを意向として祈る。

教皇ベネディクト16世はバチカンからの中継を通して、ロザリオの祈りを締めくくり、すべての参加者に祝福をおくられる。

そして、翌日、5月1日午前10時より、教皇ベネディクト16世司式のミサの中で、神のしもべヨハネ・パウロ2世の列福式が行われる。








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