2011-04-23 18:35:47

聖金曜日:バチカンで主の受難の儀式、十字架上のイエスを観想、日本の被災者に寄添う


23日、イエス・キリストの十字架上での死を記念する聖金曜日、教皇ベネディクト16世は、夕方、聖ペトロ大聖堂で「主の受難の儀式」をとり行われた。

「主の受難の儀式」では、ことばの典礼と、十字架の崇敬、聖体拝領式が行われる。

十字架の崇敬では、教皇は悔悛のしるしとして靴を脱ぎ、祭壇近くに立てられた十字架の足元にひざまずかれた。そして、沈黙のうちに磔刑のイエスを見つめ、十字架を抱き接吻された。教皇に続き、参加者らも十字架を静かに崇敬した。

説教を行った教皇付説教師ラニエーレ・カンタラメッサ神父は、「十字架の上におられる方は神ご自身である。この真理を認めないかぎり人間の苦しみは答えを見出すことができない」と説き、キリストの受難を深く観想するよう人々を招いた。

また、同神父は、苦しむ人と共に苦しみ、泣く人と共に泣くというキリスト者の生き方に触れ、喪に服すラザロの姉妹の前で涙を流されたイエスを思い起こした。そして、今、特に、歴史的な災害に見舞われた日本の人々、試練の中でも尊厳と落ち着き、助け合いの模範を示したこの兄弟たちの苦しみに寄添うよう呼びかけた。








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