2011-03-02 18:45:48

聖フランシスコ・サレジオをテーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで2日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は16世紀から17世紀にかけ活躍した司教・教会博士、聖フランシスコ・サレジオ(1567-1622)を考察された。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケーシスでは、トレント公会議後の時期に優れた霊的生活の教師として活躍した司教、聖フランシスコ・サレジオについて考察しましょう。

若い時に神の大きな愛の働きを体験した後、司祭となり、カルヴァン派のプロテスタント運動の盛んな時期に、ジュネーヴの司教となりました。

聖フランシスコはその教育法や愛徳、対話に向けて開かれた精神、そしてまた霊的指導者としての優れた才能などによって、彼が生きた時代を代表する人物となりました。

聖フランシスコの残した有名な著書「信心生活入門」は、すべてのキリスト教徒がそれぞれ置かれている具体的な場で完徳に召されていることを力説し、第二バチカン公会議が強く打ち出した、すべての人の聖性への招きという教えを先取りするものでした。 

彼はその「神愛論」の中で、私たちは神の愛の中で初めて自分自身と真の自由を発見することができると強調しています。

聖フランシスコのキリスト教的ヒューマニズムは、現代でも少しも色あせることはありません。

偉大な聖人、また教会博士でもある聖フランシスコに助けられ、私たちが聖性への歩みの中で、神の愛における完全な自由と喜びを見出すことができますように。







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