2011-03-01 18:50:15

教皇「神に信頼し、簡素で被造物を尊重した生き方を」
 


教皇ベネディクト16世は、バチカンで27日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

説教で教皇は、神の永遠の愛に対する信頼をテーマとする、この日のミサ中の朗読箇所を考察された。

空の鳥を養い、野の花を装わせ、人々に必要なものを知っている天の御父への信頼を説き、「何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようかといって思い悩むな…あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存知である」(マタイ6,24-34)と言うイエスの印象的な言葉を教皇は観想。

困窮した状況を生きる多くの人々を前に、イエスのこの言葉は現実的でないように聞こえるかもしれないが、これに対してイエスは、人は神と富という二人の主人に仕えることはできないということをはっきり理解させようとしていると指摘された。

そして、神を信じる人は、神の王国と、神の御旨を第一に求めるのであり、神の摂理に対する信頼は、尊厳ある生活のための戦いを免除するものではないが、物事への気がかりや、明日の不安から人を解放するものであると話された。

イエスは、地面に足をしっかりとつけ、隣人の状況に関心を払い、同時に常に神に心を向ける生き方がどういうものであるかを示してくれたと述べた教皇は、すべての信者が簡素な生活スタイルのうちに、勤勉に生き、神が創造された被造物を尊重することを学ぶよう祈られた。







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