2011-02-25 15:24:01

聖ロベルト・ベラルミーノをテーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで23日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この席で教皇は、多くの犠牲者と行方不明者を出したニュージーランド地震に言及、現在厳しい試練の中にある人々に思いを向けられた。そして、神がこれらの人々の苦しみを和らげ、救援活動にあたる人々を支えるよう祈られた。また、犠牲者のために共に祈るよう信者らに呼びかけられた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は、カトリック改革期の神学者、聖ロベルト・ベラルミーノ(1542-1621)を取り上げられた。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケーシスでは、イエズス会士、そして偉大な神学者であり教会博士であった、聖ロベルト・ベラルミーノについて考察しましょう。

トレント公会議後の時代にあって、聖ロベルトはルーヴェン大学で、その後、コレッジオ・ロマーノで神学を教えました。

彼の有名な代表的な著作は「異端反駁信仰論争」です。彼はこの有名な著作によってプロテスタント改革によって引き起こされた神学問題に歴史的・神学的観点から明快な回答を与える努力をしました。

中でも最も多くの人々の手に渡った彼の著作は、キリスト教をわかりやすく解説した公教要理です。

彼はまたコレッジオ・ロマーノの霊的指導者の役割も果たし、聖アロイジオ・ゴンザガを含む、イエズス会 の多くの若い神学生たちを育てました。

聖ロベルトは教皇クレメンス8世によって枢機卿とされ、その後、カプアの大司教に任命されました。彼は聖座の仕事のためにローマに呼び戻される前の期間、その地で説教と司牧活動に専念しました。

晩年、聖ロベルトは多くの霊的著作を書き残しました。そこにはキリストの神秘の黙想と、愛においてキリストに付き従うという聖イグナチオの霊性の特徴がよく現れています。

聖ロベルト・ベラルミーノの模範に助けられ、キリスト教的聖性への到達を目指し、祈りを通して神との一致を育み、主への内的回心と御言葉の真理に対する愛によって、教会の刷新に寄与することができますように。







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