2011-02-12 17:13:46

世界召命祈願日に向け教皇メッセージ、地方教会の取り組みを主眼に


5月に記念されるカトリック教会の世界召命祈願日に向け、教皇ベネディクト16世はメッセージを発表された。

世界召命祈願日は、それぞれが自分に対する神の望みを祈りつつ探すことの大切さを認識すると共に、特に司祭・修道者への神の招きに一人でも多くの人が応えられるよう教会全体が祈りを捧げる日。毎年復活節第4主日に行なわれ、今年は5月15日に記念される。

今年度のテーマは、「地方教会における召命の提示」(仮訳)。

神の声が「他の声」にかき消されるかのように思われ、自分の人生を捧げ、主に従うようにとの招きが難しいことに感じられる現代において、すべてのキリスト教共同体と信者は召命の推進のためにより意識的に取り組まなくてはならないと、教皇はメッセージで強調。

司祭や修道者への召命の明らかなしるしを持つ人々を励まし支え、彼らが神と教会のための召し出しに応えることへの、共同体全体の熱い気持ちを伝えることが大切であると述べている。

教皇はすべての地方教会が、特に青少年の教育を中心に家庭・小教区・グループなど様々なレベルの育成に力を入れながら、主との友情を育ませ、神の御旨に従うことは人間を無にするのではなく、自分自身に対する最も深い真理を発見することだと理解させることが必要と説いている。

そして「地方教会における召命の提示」とは、注意深い適切な司牧を通して、キリストに続くという、努力を要しながらも豊かで人生全体を巻き込む道のりを、人々に勇気をもって示すことにほかならないと記している。

司教たちに対し教皇は、司祭・修道者、特に宣教者の召命の促進を願いつつ、教区の召命部門担当者の人選に注意を払うよう、また世界に司祭が平等に分配されるよう、司祭の不足する地域の必要に寛大に応えるよう招いている。

また、教皇は小教区において召命司牧に貢献する司祭・家族・カテキスタらに励ましをおくられ、公教要理・育成の集い・典礼の祈り・巡礼など、教会生活のあらゆる場面を、子どもや若者たちに教会への帰属意識と召命への責任感を育む貴重な機会とするよう希望されている。







All the contents on this site are copyrighted ©.