2011-02-04 18:35:05

祈りは神との友情の交換、アビラの聖テレジアをテーマに、教皇一般謁見


水曜恒例の教皇一般謁見が行われた2日、バチカンのパウロ6世謁見ホールは、教皇の言葉を聞き、祝福を受けようと世界各地からやってきた多くの巡礼者たちで朝早くからいっぱいになった。

謁見はいつものように各国語による聖書朗読から始まり、教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)が行われた。

教皇はこの日のテーマとして、16世紀のスペインを代表する偉大な神秘家、また教会博士でもある、アビラの聖テレジアを取り上げ、その生涯と教説を紹介された。

アビラの聖テレジアは、カルメル会修道院での霊的生活を深めるにつれて、キリストの福音により忠実な生活に憧れ、キリストの生活に近い生活を実現すべく、カルメル会改革に着手した。

聖テレジアは、同様にスペインを代表する偉大な神秘家であった十字架の聖ヨハネの助けを得て、スペイン各地に改革カルメル会修道院を数多く創立した。

彼女の霊性の中心は、人となられた神の子キリストであり、キリストの人性に大きな重要性を与えていた。

また、彼女はキリスト教的祈りの師と仰がれ、自らの体験によって習得した深い観想的な祈りを教授した。彼女によれば、祈りとは神との友情の交換、霊的生活の中心・土台となるものであり、人は祈りを深めることによってますます三位一体の神との一致に至りつくのだと説いた。

教皇はカテケーシスを各国語で行われ、その後「主の祈り」をラテン語で謁見参加者と共に歌い、教皇祝福を与えられた。

 







All the contents on this site are copyrighted ©.