2011-01-19 18:55:37

キリスト教一致祈祷週間をテーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで19日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

キリスト教一致祈祷週間(1月18日~25日)に行われたこの日の謁見で、教皇は今年の同週間のテーマである「使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることにおいて一つ」(使徒言行録2・42)を踏まえながら、初代教会の信仰生活の基礎にあったものを観想された。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん。

キリスト教一致祈祷週間が始まりました。この週間の間、主の弟子たちは、キリストを信じるすべての人々が完全な交わりを達成するために、熱心に祈るよう招かれています。

今年の祈祷週間は、「使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることにおいて一つ」(使徒言行録2・42)がテーマとなっています。
このテーマは、初代教会生活の基礎であった4本の柱について黙想するよう私たちを招くものです。

第一の柱は、使徒たちによって宣言されたキリストの福音への忠実です。

第二の柱は、兄弟的交わりです。現代的な表現を使うならば、キリスト教徒間のエキュメニカルな兄弟愛といえましょう。

第三の柱は、パンを割き分かち合うことです。離れたキリスト教徒たちとまだ聖体の同じテーブルでパンを分かち合うことができないという事実は、キリストがその弟子たちのために心から望んでいた一致から私たちがまだほど遠いということを思い起こさせます。そして、それは同時に、一致を妨げる障害を取り除く努力をこれからますます強化していくようにとの励ましでもあります。

そして、最後の四番目の柱は、祈りです。祈りは、私たち皆が天の唯一の御父の子供であるということの実現を助けてくれます。また、祈りは、赦しと和解へと私たちを招くのです。

この祈祷週間に、すべてのキリスト教徒が兄弟的一致と使徒的熱意においてキリストの福音により忠実になり、救いをもたらすキリストの教会の一致の中に皆が導かれるよう、心を一つにして祈りましょう。







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