2010-11-08 18:23:58

教皇、バルセロナの小児医療センターを訪問


教皇ベネディクト16世は、スペイン滞在最終日の7日午後、バルセロナの小児医療支援施設を訪問された。

「神なる幼子社会福祉事業」は、1892年、貧しい家庭の子どもたちの支援を目的に、福者カルメン・ニーニョ・ヘスス・ゴンザレス・ラモス修道女によって始められた。現在では医療・教育・支援の各部門が一体となった小児医療総合センターとして、心身に障害のある児童・生徒の治療と日常生活の指導を行っている。

センターの礼拝堂で行われた集いで、教皇は同所で治療を受けている子どもたちと若者200人とその家族をはじめ、医療関係者や修道女らと温かい交流を持たれた。

教皇は、社会福祉が常に人々に行き渡るよう環境のさらなる整備に向けて行政関係者に励ましをおくると共に、教会関係者に対し、今日、多くの家庭が経済困難を抱える中、キリスト者はその本質である愛をもって、人々に具体的で継続的な連帯の業を広げていかなければならないと呼びかけられた。

この日、着工以来128年を経て今も建設中のサグラダ・ファミリア教会の献堂式をとり行った喜びを表した教皇は、聖堂が神と人間の間の真の聖域であると同様、一人ひとりの人間もまた、神の真の聖域として尊重されるべき存在であると強調。

「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたことは、わたしにしたことなのである」(マタイ25,40)というキリストの言葉が、これまで多くの教会の子らを人々への献身的な奉仕に駆り立てたことを思い起こしながら、これからも最も小さき人々、困難にある人々への支援のために最善を尽くすよう、センター関係者を勇気付けられた。

2日間に渡るスペイン訪問の日程を終了された教皇は、バルセロナ国際空港での送別式を経て、ローマに戻られた。







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