2010-10-14 18:02:08

教皇一般謁見・カテケーシス要約(2010.10.13)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

今日のカテケーシスでは、1248年に生まれた中世の偉大な神秘家、フォリーニョの福者アンジェラの生涯を振り返ります。

彼女はイタリアのフォリーニョの裕福な家庭で、主婦として不自由のない暮らしをおくっていましたが、物乞いや修道生活の厳格な生活を見下す態度を取っていた時期もありました。

しかし、彼女自身に起きた悲劇的で苦しみに満ちた出来事は、彼女に自分の罪深さを反省させる機会となりました。そして、1285年、彼女は決定的な回心をします。幻視の中で彼女に現れた聖フランシスコに助けられ、サン・フェリチアーノにおいて一人の司祭に総告解をします。

その後、彼女は、母、夫、子供たちの死後、自分の持ち物すべてを売り払い、聖フランシスコの第三会の会員となりました。アンジェラは1309年に死去しました。

フォリーニョのアンジェラの著作は、彼女の回心について語り、主への帰還・償い・謙遜・苦しみがいかに必要かを教えくれます。また、この著作はアンジェラの多くの神秘体験や脱魂状態についても語っています。しかし、アンジェラは神との霊的一致のあまりの深さのために、それらを言葉で表現することに大きな困難を感じていました。

彼女の罪とその罰に対する恐れは、神への愛の増加によって克服されていきました。彼女は「十字架の道」から、「愛の道」に沿って歩んでいきました。

私たちも父なる神に対するアンジェラの祈りに心を合わせましょう。「神よ、あなたの強く言い尽くすことのできない愛の最も崇高な神秘を知るために、私をふさわしい者としてください」。







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