2010-09-28 17:46:11

教皇「神が示された愛の道に従って生きよう」


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで26日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えられた。

集いの説教で、教皇はこの日福音朗読された「金持ちとラザロ」のたとえ話(ルカ 16,19-31)を取り上げられた。

贅沢と利己主義のうちに生きた金持ちは死んで地獄に行ったが、金持ちの食卓から落ちる物を糧としていた貧しいラザロは死んで天使たちによって天の宴席に連れて行かれた。

教皇はこのたとえ話において、「貧しい人々は幸いである、神の国はあなたがたのものである」 (ルカ 6,20)というメッセージに留まらず、私たちはこの世にいる間、聖書を通して神の御言葉に耳を傾け、神の御旨に従って生きるべきであり、死んでから悔い改めるには遅すぎるというイエスの教えを示された。

さらに教皇はこれらの教えを「神は貧しい人々を愛され、へりくだる者を上げられる」、また「私たちの永遠の運命は、命に至るために神が示された道、すなわち愛の道に従ったかどうかに左右される」とも説明された。

教皇は、典礼暦で27日に記念される聖ヴィンセンチオ・ア・パオロの帰天から今年で350年であることに言及。貧しい者と富める者の差がとりわけ大きかった17世紀のフランスで、司祭として身分や貧富に関わりなくすべての人々に接し、貧しく疎外された人々や病者への奉仕を常態化するために「愛徳姉妹会」を創立した同聖人の、キリストの愛を実践した生涯を思い起こされた。

また、前日25日、ローマでキアラ・バダノ(イタリア1971-1990)の列福式が行われたことを教皇は報告。19年に満たない生涯を神の御旨に忠実に、一条の光のように生きた同福者に、キリスト教生活の模範を見出すようにとすべての若者たちに願われた。

30日(木)にカステルガンドルフォの離宮を後にし、バチカン宮殿に戻られる教皇は、この席でカステルガンドルフォの人々に温かい挨拶をおくられた。







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