2010-09-19 17:13:35

教皇、ロンドンの高齢者施設を訪問「精神的な実りの時期を生きよう」


教皇ベネディクト16世は、18日、ロンドン市内の高齢者施設を訪問された。

セント・ピーターズ・レジデンスは、カトリック系の老人ホームで、聖職者を含むおよそ80人のお年寄りが生活している。

教皇は施設内の礼拝堂で、入居者や関係者らと祈りの時を持たれた。

続いて、教皇とお年寄りたちの交流がホールで行われた。

「私は、教会の父としてだけでなく、高齢に伴う喜びと挑戦を知る兄弟として、皆さんのところへやってきました」と教皇は話しかけられ、長い人生は、神が与えてくださった最高の贈り物、すなわち「命」の素晴らしさを味わい、また人間の精神の脆弱さを学ぶ機会を多く提供してくれると述べられた。

歳をとるに従って、私たちの体力は衰えがちだが、高齢期は精神的に非常に実りの大きい時期であると教皇は指摘。これらの日々に私たちは人生の中で親しかった人々を祈りの中で思い起こし、神の恵みと優しさの前で自分が人生の中でしたことを認め、それによって私たちはさらに霊的な慰めを受け、神への愛と感謝を新たにすることができると、話された。

「高齢者は社会に対する恵みです」と述べた教皇は、お年寄りの尊厳と価値、健康と幸福を尊重し、受胎から自然な死に至るまで、神の最高の賜物としての命が大切にされる社会の実現を願われた。







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