2010-09-16 13:13:59

教皇、英国訪問に出発、初めての国賓として


教皇ベネディクト16世は、英国への公式訪問に16日出発、同日午前、最初の訪問都市、エジンバラに到着された。

これは、ベネディクト16世にとって、17回目の海外司牧訪問(イタリアを除く)となる。ヨーロッパ圏への訪問としては11回目。

教皇は19日まで4日間の英国滞在中、エジンバラ、グラスゴー、ロンドン、バーミンガムの4都市で公式行事を予定されている。

今回の訪問は、最終日にバーミンガムでとり行われるジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿(1801-1890)の列福式を主な目的としたものであるが、エジンバラのホリールードハウス宮殿でのエリザベス2世女王との会見をはじめ、ロンドンのウエストミンスター・アベイにおける英国国教会カンタベリー大主教とのエキュメニカルな祈りの集い、ウエストミンスター・ホールで英国各界の代表者らとの出会いなど、重要行事が多く控えている。

ローマ教皇が英国を訪れるのは、今回が2度目であるが、国賓として訪問するのは、史上初のこと。英国とバチカンの完全な外交関係が復活した1982年に、ヨハネ・パウロ2世が初めて「司牧訪問」として同国を訪れた際は、私的訪問の形でエリザベス2世女王と会見している。

一方で、エリザベス2世女王と歴代教皇との出会いは、ピオ12世(1953年)、ヨハネ23世(1961年)、ヨハネ・パウロ2世(1979年、2000年)との会見がバチカンで、そして前述のヨハネ・パウロ2世訪英(1982年)時の会見がロンドンで行われている。
 
ベネディクト16世がこのたびの英国訪問に掲げるテーマは、ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿(1801-1890)のモットー「心は心に語りかける」。

国賓としての公式な性格、そしてカトリック教会の指導者としての司牧的性格の2つを併せ持つこの訪問で、教皇は英国の人口の9%を占めるカトリック信者との出会いはもとより、英国国教会の関係者や精神性を求めるすべての人々との誠実な出会いを期待しておられる。







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