2010-09-16 19:01:53

教皇、エリザベス2世女王と会見、エジンバラで歓迎式


16日、英国公式訪問を開始した教皇ベネディクト16世は、エジンバラでエリザベス2世女王と会見された。

教皇は4日間にわたる英国滞在を、スコットランドのエジンバラから始められた。同地にはエリザベス2世女王の夏の滞在先ホリールードハウス宮殿がある。

同日午前、到着空港でエジンバラ公フィリップ殿下に迎えられた教皇は、続いて、ホリールードハウス宮殿で女王陛下の歓迎を受けた。

宮殿内での教皇と女王夫妻との会談は、大変和やかな雰囲気のもとに行われた。

庭園で行われた歓迎式の挨拶で、教皇は英国訪問への喜びと感謝を述べられた。

教皇は、宮殿名にある「ホリールード」という言葉が「聖なる十字架」を意味しているように、英国の歴史に深く根付くキリスト教の伝統を指摘。

先人たちが信仰から育んだ真理や正義、寛容、慈愛の精神が同国の社会に善をもたらす力となったと話され、英国がナチズムの横暴に抵抗した時代にも触れられた。

教皇は、英国の人々がこれからも清廉と尊重と均衡の精神を保ち、同国の自由の根底にあるキリスト教の価値を忘れることがないようにと願われた。
一方、エリザベス女王は歓迎の言葉で、1982年のヨハネ・パウロ2世との出会いを思い出すと共に、北アイルランドの和平に対する教皇庁の貢献や、社会の発展、弱い立場にある人々の擁護等におけるカトリック教会の取り組みに言及。宗教は英国の社会生活の常に基本的な要素であり、信教の自由は寛容で民主主義的な社会において尊重されるべきものと述べた。

この後、スコットランドの伝統的なチェックのストールを肩にかけられた教皇は、特別車「パパモービル」で、エジンバラ大司教館に向かわれた。5キロにわたる沿道の両わきは教皇を温かく歓迎する市民の波が続き、子どもたちのマーチや、バグパイプの音色が祝祭的雰囲気を伝えた。大司教館前では、教皇は地元の児童や病者たちに歩み寄られ、祝福をおくられた。







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