2010-09-08 19:38:28

教皇一般謁見・カテケーシス(2010.9.8)


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

中世のキリスト教文化をめぐるカテケーシスを続けながら、今回も12世紀ドイツの偉大な神秘家、修道女、ビンゲンの聖ヒルデガルドについて考察しましょう。

聖女ヒルデガルドの神秘体験は、当時の人々を真の意味でのキリスト教生活に呼び戻すように、神のみ言葉を生き生きと力強く解説しています。聖ヒルデガルドは女性特有の深い洞察力をもって、信仰の神秘に光を当てました。

彼女は多くの著書を通してキリスト教の深遠な神秘を解説しました。その中でも特に、神の御子キリストの受肉の神秘によって実現された神と人類の一致を、また同様にキリストと教会の深い一致を、婚姻の比喩を用いて観想しています。
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聖ヒルデガルドは、創造主である神と全被造物との間にある生きた関係についても説明し、人類は聖性と徳に満ちた生活をもって神に光栄を帰すよう召されていると強調しています。

聖ヒルデガルドの作曲したいくつかの聖歌は、神によって創造された全被造物は、歓喜である聖霊のシンフォニーそのものであるとの確信を反映しています。

ヒルデガルドの権威ある霊的な教説は、彼女が生きた時代の教会の刷新に大いに貢献しました。

聖女ヒルデガルドの取次ぎによって、今日の教会にも、教会の生命をより豊かにする聖なる勇敢な女性たちがもたらされるよう、聖霊に祈りましょう。  







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