2010-09-08 18:58:24

「教会改革は一人ひとりの神への真の回心から」教皇、一般謁見で


教皇ベネディクト16世は、8日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

小雨のちらつく空模様となったこの日、謁見はパウロ6世謁見ホールを会場に行われた。

カステルガンドルフォの離宮に滞在中の教皇は、謁見のため、この朝バチカン訪れ、各国の巡礼者と交流された。

教皇はカテケーシス(教会の教えの解説)で、先週に続き、中世ドイツの偉大な神秘家、ビンゲンの聖女ヒルデガルドを考察された。

ヒルデガルドが生きた中世の教会も多くの問題を抱えるなど、現代の教会に共通した状況にあったことを教皇は指摘。

当時、教会の刷新・改革、特に聖職者たちの腐敗の浄化のために急進的な方向をとり、最終的に異端に陥ってしまったカタリ派に対し、真の意味での教会改革とは、単に教会組織の刷新や改善のみによるのではなく、信者一人ひとりが心の底から真摯に神のもとに立ち返ること、心の回心、償いの精神から初めて実現すると述べたヒルデガルドの教会の本質を捉えたメッセージを忘れてはならないと説かれた。

典礼暦で聖マリアの誕生を祝ったこの日、教皇は、会場の前列を占めた病者や、若者、新婚の夫婦らに、神のみ旨に忠実に生き、み言葉の実現を堅く信じて生きた聖母の大きな信仰に倣うよう、勇気づけをおくられた。

また来週に迫った教皇の公式訪問を心待ちにしている英国の信者たちに、教皇は映像を通して挨拶をおくられた。







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