2010-08-23 18:38:35

天の元后聖マリア:教皇「すべての人が助け合う平和な世界を」


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで22日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

聖母の被昇天から8日目、典礼暦は「天の元后聖マリア」を記念する。

説教で教皇は、キリストの王権に結ばれ、御子から女王として戴冠されたナザレの謙遜なおとめマリアの姿を、「そこでは、後の者で先になる者もあり、先の者で後になる者もある」(ルカ13,30)というこの日朗読されたイエスの言葉と重ね合わせて観想。聖母を、「神はこの世の権力ある者を引き降ろし、謙遜な者を高く上げる」(ルカ1,52)という福音的真理の完全な模範として示された。

神の恵みのご計画によって、無原罪の聖母は御子の神秘とあまねく結び付けられ、その神秘の人間的側面はもとより、神の深い御旨をも御子と分かち合うことで、貧しく慎ましいその存在は、イエスご自身である「狭い戸口」(ルカ13,24)を通って、高められ、変容させられ、栄光を受けることとなったと教皇は話された。

そして、教皇は平和の元后、聖マリアの取次ぎに託し、愛の文明を築くために、すべての人々が互いに兄弟として助け合う、暴力のない平和な世界の訪れを熱く祈られた。







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