2010-08-17 18:27:01

聖母の被昇天:カステルガンドルフォで教皇ミサ


典礼暦で聖母の被昇天の大祝日を迎えた15日、教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォのサン・トマソ・ダ・ヴィラノーヴァ教会でミサを捧げられた。

教皇離宮前の広場の一角にあるこの教会は、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598-1670)の設計で知られる。この朝、教皇ミサの行われた聖堂の内外は地元市民や大勢の巡礼者であふれた。

聖母被昇天祭は、神の恵みによってその存在の最初の瞬間から原罪をまぬがれたマリアが、地上の生活を終えた後、原罪の結果たる死の腐敗をまぬがれ、肉体も霊魂も天にあげられたことを記念する。

教皇はミサの説教で、1950年、ピオ12世によって聖母の被昇天の教義が宣言されてから、今年は60年にあたることに言及。マリアは、御子キリストのように、死に打ち勝ち、霊魂と肉体と共に天の栄光に入ったことを私たちは信じると、この教義の中心を示された。

天に上げられたマリアは、私たちから遠い存在ではなく、私たちもまた、信仰を通して神との完全な交わりの中に生きるという、神ご自身が愛のうちに私たちに望まれる最終的な目的地を見つめるよう招かれていると、教皇は信者らに呼びかけられた。

また、ここでいう「天」とは、宇宙のどこかの場所ではなく、人間の限られた概念では定義できない、より偉大なものと説明された教皇は、私たちと共におられ、死においても私たちを見捨てられることのない神は、私たちのための場所を用意し、私たちに永遠を与えてくださると話された。

「神は過ぎ去ることなく、私たちはすべて神の愛の力の中にある」と教皇は述べ、死に打ち勝ち、私たちに永遠を与えてくださる神の愛、この愛こそが私たちが「天」と呼ぶものなのであると説かれた。

この日の正午、教皇は離宮の中庭で信者たちと祈りの集いを持たれた。







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