2010-07-27 19:20:24

教皇「祈りの素晴らしさを再発見しよう」


教皇ベネディクト16世は、25日、ローマ郊外カステルガンドルフォの離宮で、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

ローマでは7月上旬からしばらく続いていた猛暑も一段落し、この日は比較的過ごしやすい一日となった。丘の上のカステルガンドルフォには、正午の教皇との出会いを楽しみに、朝早くから多くの巡礼団が訪れた。

説教で教皇は、この日の福音朗読箇所、イエスが弟子たちに祈りを教える場面(ルカ11,1-13)を取り上げられた。

この箇所で、弟子たちから少し離れて祈っておられたイエスは、祈りの後、「わたしたちにも祈りを教えてください」という弟子の求めに応えて、いわゆる「主の祈り」を教えられた。

教皇は、キリスト者が子どもの頃から親しみ、人生を共に歩み、最後まで寄り添うこの祈りの大切さを強調された。

祈る者は決して一人きりではなく、主の祈りを唱えるたびにその声は教会の声と一つになっていくと述べられた教皇は、教会から教えられたキリスト教の祈りの真理と豊かさの中に皆がそれぞれの道とそれぞれの祈り方を見出し、聖霊に導かれ、キリストを通して、御父へと向かうことができるよう願われた。

教皇は、教会暦でこの日祝った使徒聖ヤコブに言及され、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラに集った大勢の巡礼者たちに挨拶をおくられた。そして、キリスト教の祈りの素晴らしさと奥深さを再発見できるよう、聖母マリアの助けを祈られた。







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