2010-07-08 17:03:00

福者ドゥンス・スコトゥスをテーマに、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで7日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシスで、教皇は中世の神学者の考察として福者ドゥンス・スコトゥス(1266頃-1308)を取り上げられた。

教皇のカテケーシスの要約は以下のとおり。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

中世キリスト教文化をめぐるカテケーシスを続けながら、今日はフランシスコ会士の偉大な神学者、福者ドゥンス・スコトゥスを考察しましょう。

ドゥンス・スコトゥスはスコットランド出身で、オックスフォードおよびケンブリッジ、そしてパリの各大学で教鞭をとりました。

ドゥンス・スコトゥスは今日、神学の発展において特に三つの点で非常に優れた貢献を認められています。

まず、彼はキリストの受肉の神秘の重要性を強調しました。あらゆる人はキリストにおいて、キリストを通して、恵みの中に完成され、永遠に神に栄光を帰すようになるのです。

この偉大なキリスト中心的ビジョンにおいて、受肉された神のみ言葉はすべての歴史と宇宙の中心です。

第二の点として、ドゥンス・スコトゥスは、聖母マリアはその御子イエス・キリストの受難と死の功徳の先取りによって原罪の汚れから完全に守られたという特権を主張しました。この彼の教説が後の聖母マリアの無原罪の御宿りの教義へとつながります。

そして最後に、ドゥンス・スコトゥスは人間の自由の問題についても深い考察を残しました。

福者ドゥンス・スコトゥスの教えと模範によって、真の幸福と自由と完徳を獲得するために、イエス・キリストにおける恵み溢れる神ご自身の啓示に自分自身を開くことができますように。







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